注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

二酸化炭素排出量削減や燃費向上など「エコ」が大命題の…

 二酸化炭素排出量削減や燃費向上など「エコ」が大命題の自動車界。次世代エコカーの燃料電池車の普及が現実味を帯びてきた。

 空気中から得た酸素と、燃料の水素の化学反応による電気で走行。二酸化炭素は発生せず、残るのは水だけだ。政府は購入1台当り、200~300万円の補助金を出す方針を固めた。

 もっとも、年内発売予定の車両の価格は700万円前後になる見通し。水素補給施設の設置費も、かなり高額になるらしい。本格普及への道は険しそうに思える。

 だが当初、航続距離や充電施設数が問題視された電気自動車はどうか。充電施設は、国の補助施策もあり、県内でも着実に数を増やす見込み。車のバッテリーを家庭の電源として利用する方向性も生まれた。登場から数年間で状況は変化しつつある。

 沖縄やハワイなど、比較的走行場所が限定される観光島での導入も目に付くという。新技術拡散には、本気度とともに柔軟な発想も肝要なのだ。

 県にも燃料電池車の認知度を高める動きがある。この車の独創的活用で、全国一クリーンな観光県を目指すのも悪くない。(智)

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