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国原譜

新聞週間が始まった。私たち伝える側は、…

 新聞週間が始まった。私たち伝える側は、あらためて報道の機能と役割を認識し、その使命と責任を自省・自戒する機会としなければならない。

 品の良くない言葉だが、昔は「デスク殺すにゃ刃物はいらぬ。誤報の一つも書けばいい」などと、物騒な言い方で先輩から「自省」を促されたものだ。

 誤報はデスクどころか企業の存続をさえ危うくしかねない。まずは記事の正確を期すこと。そのために絶えず確認を怠らぬ作業が必要だ。事実を一つ一つ確かめる労を惜しんではならない。

 さらに人名、地名、日付、時間は合っているかどうか。その上で正しい日本語に基づく適切な用語・用字を使用しているかどうかも問われる。

 何よりも誤報は、された側を傷つける。おわびや訂正で済まない場合も多い。当事者から「さあ、どうしてくれる」と言われて、立ちすくんだ経験は思い出しても冷や汗が出る。

 「凸版からフィルム」の時代に入社した者にとって、パソコンとインターネットに支配される状況は思いもしなかったが、逃げも隠れもしない活字にこそ信用性があると胸を張って答えたい。(コ)

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