酒樽文化の復活懸けて - 製造業者、思い熱く/来月、吉野でフォーラム
2012年1月27日 奈良新聞
![]() 吉野で60年ぶりに復活した吉野杉の酒の桶=平成23年3月、吉野町六田の美吉野酒造 ![]() 樽丸の製作技術を継承する新子富弘さん=吉野町丹治 |
吉野杉を使った樽(たる)や桶(おけ)の文化を見直して清酒とともにまちづくりに生かそうと、「銘木と銘酒の町フォーラム」が2月25日、吉野町で開かれる。 色つやと香りの良い吉野杉は江戸時代、酒造地の灘から江戸へと清酒を運ぶ樽に最適な材として使用された。樽の部材となる樽丸は、建築材として名が知られるまで吉野地方の一大産業だった。 現在、酒樽の需要は大幅に減少している。吉野地方の樽丸製作の事業所は7軒程度になった。樽丸を製造する新子商店(同町丹治)の新子富弘さん(39)は「製作技術の継承は進んでいない」と語る。 そうした中で新子さんは、酒樽から発展した椅子や雨水槽、酒サーバーなどの商品開発に取り組む。「現代に合う形で商品を作り、樽丸を見直すきっかけになれば」と意気込む。 木材吉野町商工会所属のメーカーが集う「吉野ウッドプロダクト」の木のある暮らし協議会(中井章太リーダー)も、「吉野杉の樽や桶の文化を復活させ、吉野材をPRしよう」とフォーラムを企画。 初開催した昨年は、60年ぶりに吉野で木桶仕込みの酒を復活させ、参加者からは「香りが良くおいしい」と好評を得た。 今回は酒とともにしょうゆやみその醸造企業を交え、「吉野の木と水が生んだ醸造文化」をテーマにパネルディスカッションを開く。午後2時から、町中央公民館大ホールで。 町内の酒蔵3カ所ののみ比べ(午前10時から)▽上市の古いまちあるき(同)▽吉野材を使った雑貨や小物の展示販売(午前11時から)▽吉野の食材を使ったグルメを提供するフードコート(同)―などもある。 同時に吉野製材工業協同組合は貯木地区のまちあるきと、吉野材の活用アイデアを募集するコンペティション(3月20日必着)を開催する。 フォーラムの問い合わせは吉野ウッドプロダクト、電話0746(34)2533。コンペは吉野製材工業協同組合、電話0746(32)5773。 |
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