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「自生スズラン」増えた - 40株から2200株に/NPOが保護活動

2011年5月24日 奈良新聞

自生スズランの群落を調査する福岡理事長(左)と横山さん=23日、桜井市小夫嵩方

桜井市小夫嵩方で咲く自生スズラン

 桜井市小夫嵩方(おおぶだけほう)の山中で、12年前に確認された自生スズラン(ユリ科)の群落が40株から約2200株まで増えたことが、同地の環境NPO「山野草の里づくりの会」(福岡定晃理事長)の調査で分かった。

 自生スズランは県版レッドデータブックの絶滅寸前種。宇陀市室生向淵と奈良市都祁吐山町の群落は国の天然記念物に指定されている。桜井市でも古い記録などを基に平成11年に現地調査を実施。ヒノキの植林地の中で、40株が残っていることが数十年ぶりに確認された。

 同地が福岡理事長の所有地で、研究者やボランティアの協力を得て、日照を妨げていたヒノキを伐採したり、スズランを覆う雑草を除去するなどの保護活動を開始。観測調査も毎年続け、群落の面積は2平方メートルから110平方メートルに広がり、株数も55倍に増えた。

 調査に協力している奈良植物研究会の横山和志明さんは、ナルコユリ(ユリ科)やネザサ(イネ科)など周囲の多様な植生に注目。「共生の中でスズランが増えることができたのでは」と指摘する。

 福岡理事長は「余計な手を加えず里山の環境に戻そうとやってきた。どれだけ草を刈るかも迷いながらだったが徐々にエリアを広げてきた」と喜び、「雑木林で、山の上までスズランがあったという昔の状況まで復元したい」と話している。

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