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東塔跡で大垣跡発見 - 鎌倉期改修の記録裏付け/奈良・大安寺

2010年8月27日 奈良新聞

多数の瓦が散乱する東塔跡。手前が基壇の北東隅、人の立っている所が大垣跡=26日、奈良市東九条町

 奈良市東九条町の大安寺東塔跡(国史跡)で、鎌倉時代の改修で設けたとみられる大垣跡が見つかり、市埋蔵文化財調査センターが26日、発表した。文永3(1266)年に「塔四面の大垣を築く」とした当時の記録を裏付けた。

 史跡整備のため東塔の東側を調査したところ、幅約1メートルの溝が2本並んで見つかり、大垣の内外で雨だれを受ける溝と判断した。

 2本の溝の間は約2.5メートルで、この間に大垣を築いたと推定できる。溝の石敷きは抜き取られていた。

 「東大寺文書」によると、東大寺別当(住職)から大安寺の別当に就任した宗性(そうしょう、1202~78年)は、金堂の瓦をふきかえて南大門を修理したほか、塔の周囲に大垣を設けた。

 基壇の東端を巡る延べ石も見つかり、東塔の基壇は一辺約21メートル、高さ約1.8メートルの正方形と確定した。西塔と同規模だった。

 宗性は著名な学問僧で、建長5(1253)年にも大安寺別当に就任して塔を修理。出土した瓦のうち、「大安寺寶塔」「大安寺塔」と書かれた瓦を塔の修理で使用、大垣の建設には「大安寺」銘の瓦を使ったとみられている。

 同センターの森下恵介所長は「天平の塔を鎌倉時代に修理したことが裏づけられた。東大寺にならって寺銘のある瓦を使ったのだろう」と話している。

 現地説明会は28日午前10時から正午。小雨決行。問い合わせは同センター、電話0742(33)1821。

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