2010年8月19日 奈良新聞
政治家にとって一番の資質は何かと考えてしまう。批判に対しては反論しない。むしろ、無視するに限る。
何といっても、過剰反応しないことが毎日の政治家生活を維持することにつながる。奈良市の仲川元庸市長を見ていると、こんな感想を持ってしまう。
昨秋、市観光協会長を務めていた谷井勇夫さんが任期途中の辞任を口にしたときも、すぐには反応しなかった。1月に明るみとなると、この時は仲川市長の側が折れて和解となった。
昨年9月の市議会での「ガム事件」も、指摘に対して陳謝してから議会の追及が弱まった。中途半端で終わることを見通していたようだ。
6日の広島原爆忌に市庁で行われた「平和の鐘」の欠席問題では姉妹都市の祭りに参加する理由を述べただけで、批判には反論しなかった。
時間は立ち止まらない。終戦記念日も過ぎ、やがて8月も終わる。とにもかくにも仲川市政は2年目に入った。市行政の大事な問題として本紙が問いかけている、JR奈良駅前開発の土地売却の疑惑には答えない。時は流れ「市民のみなさんと共に」という言葉が腐っていく。(水)
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