2010年8月17日 奈良新聞
つけっぱなしの近所のラジオから高校野球の中継が流れてくる。ジジジとセミが短く鳴いて木陰をわたる気持ちのいい風に眠気を誘われる。
青い空に綿雲が動かず、濃くなった緑樹のコントラストが晩夏の装いを告げる。お盆が過ぎると、急に1年の折り返し点を回ったのを感じさせられる。
1年の半分はとうに過ぎているのだが、連日の酷暑は時間がどこまでも続いていくようで、立ち止まって考える余裕すら与えてくれなかった。あと136日で今年も終わると思えば気も焦る。
夏至のころに比べて日が落ちるのが早くなった。耳をすませば虫の音も聞こえ出した。日中の暑さはまだ続くが、少し早起きすれば朝の冷気が心地よい。
「朝顔の紺のかなたの月日かな」(石田波郷)。この夏も、アサガオの鮮やかな紺色に一息ついた日があった。過ぎた日を思うより、これから向かう日を占った方がよいのだろう。
政権を担う民主党は来月の代表選で菅直人首相の続投となるか、対抗馬擁立で抗争激化となるか。カナカナと鳴くヒグラシは生息域全体で、「全員参加」で鳴くのが特徴らしい。(コ)
記事の詳細は本紙をご覧下さい ⇒ 【 奈良新聞を購読する 】

















