2010年8月11日 奈良新聞
菅内閣の支持率が38.7%と共同通信の前回調査(36.3%)から微増した。これで支持率低下に底を打ったと見てよいのかどうか。
株式相場でもあるまいに、政権の人気度を上がった下がったと騒ぐのはいかがなものかという向きもあろう。だが世論調査は当面の民意を測る指標でもある。
昨日発表された日韓併合100年に当たっての首相談話は、韓国への植民地支配と侵略を「痛切な反省とおわびの気持ち」を込めて表明した。独自色を出してアピールしたかったか。
ただ「歴史に対して誠実に向き合いたい。自らの過ちを省みることに率直でありたい」という言葉は本物であると信じたい。政治家のみならず誰もが歴史に対する責任を免れない。
今ある現実は突然降って湧いたわけではない。必ず歴史的経緯があり、原因と結果がある。ともすれば忘れがちになるが、その立脚点こそ自分を支えるものだろう。
「知らずして言うは不智なり、知りて言わざるは不忠なり」(韓非子)。内容を知らずに語る不明は恥ずべきだ。知っていながら言わないのは誠意がない―政治家の言葉は重い。(コ)
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