2010年8月6日 奈良新聞
8月の古都奈良は、祈りの行事が続く。特に春日大社の中元万燈籠や高円山の奈良大文字送り火など、お盆行事が多い。祖先だけでなく、戦没者の慰霊や平和への祈りでもある。
きょう6日の「平和の鐘」行事は昭和60年12月に奈良市議会が決議した「非核平和都市宣言」の趣旨を踏まえて翌年から広島と長崎の原爆忌に行われてきた。
年中行事としては新しい。しかし毎年、市長が出席し奈良から平和を呼び掛ける象徴的な行事として定着した。
その大切な行事を何を思ったか、仲川元庸市長はきのう、姉妹都市の福島県郡山市への旅行を強行した。本紙が指摘した公式行事への出席に絞れば「平和の鐘」行事は出席できた。とても残念に思う。
奈良市長にとって大切な責務とは何か。「奈良」を「奈良」たらしめる努力を身を持って示すことだと思う。だから、人格、識見、行動が厳しく問われる。
仲川市長は先例をもっと勉強し、謙虚に体現してもらわないと困る。以前、市役所に市長を補佐する人がいないのかと書いたが、聞く耳を持たないようだ。選んだ市民が不明を恥じるしかない。(水)
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