「朱」を精製用の鉢 - 田原本の宮古北遺跡
2010年4月18日 奈良新聞
![]() 鮮明に朱が残り精製過程を知ることができる土器=17日、田原本町阪手の田原本青垣生涯学習センター |
田原本町宮古の宮古北遺跡で、古墳時代初め(3世紀後半ごろ)に朱を精製した須恵器の鉢が出土し、17日、町教育委員会が平成21年度発掘調査報告会で発表した。同時代の朱の精製過程にかかわる遺物の出土は県内では初めて。全国的にも貴重だという。 昨年5~6月、携帯電話無線基地局整備のため68平方メートルを発掘調査。古墳時代前期の堀跡の近くの井戸跡の中から、内側に朱が残った鉢1個が完形で出土した。 丁寧な加工で非常に薄く仕上げられ、直径12.5センチ、高さ5.3センチの丸底半球形。注ぎ口に偏って鮮明な朱が残存していた。 器の外側にはすすが付着していた。天然鉱石から水銀朱を採取して粉末状にした後、加熱して溶かす精製の過程で使用されたと考え… |
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