2010年4月8日 奈良新聞
いわゆる「名張毒ぶどう酒事件」について、6日までに最高裁が名古屋高裁に差し戻す決定を下した。差し戻し審では、犯行に使われた農薬の成分鑑定を中心に、奥西勝元被告(84)の自白の信用性があらためて検証されることになった。
事件発生は1961(昭和36)年。三重県名張市で農薬入りのぶどう酒により女性5人が死亡、12人が中毒症状になった。山添村の住民も被害にあった、県民にとっても忘れられない事件である。
死刑確定事件の再審請求について最高裁が地、高裁の決定を取り消すのは、再審無罪が確定した「財田川事件」での76年決定以来34年ぶりという。
再審無罪となった足利事件や中国での日本人の死刑執行など、裁判や死刑への関心が高まる中での決定だけに、その行方に注目が集まりそうだ。
注目といえば、宅地建物取引業法と所得税法違反の疑いが発覚した県議会副議長の田尻匠氏=民主党、山辺郡・奈良市区選出=が6日会見し、資金の授受について説明した。
あいまいな弁明に終始したようで不透明さが増した印象を受けた。いずれも真相はいかに…。(恵)
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