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田尻氏、宅建業法違反か - 業者利用し脱税の疑い

2010年4月5日 奈良新聞

 県議会副議長で民主党県連選対委員長の田尻匠議員(52)=奈良市西千代ケ丘、奈良市・山辺郡選挙区=が、平成18年に、宅建免許もないのに、県内の宅建業者を利用して紹介手数料約70万円を得ながら、その所得を確定申告しておらず、宅地建物取引業法と所得税法違反の疑いがあることが4日までに、奈良新聞社の調べで分かった。田尻県議は、本紙の最初の取材に「議員報酬以外に所得はない」と明言。再度の取材申し込みに対して、2週間以上も逃げ続けている。他にも違法行為があるとの情報が寄せられており、県庁内で会議のあった2日には、待機していた本紙記者を避けるため副議長室裏のベランダから逃走するという醜態をみせている。副議長で、しかも政権与党の県幹部でもある田尻県議の「政治とカネ」の問題が発覚したことから、市民から「公人である政治家として失格」「県民に詳細を説明すべきだ」と厳しい声が上がっている。

 関係者らの話を総合すると、田尻県議は中和地区にある医療法人の社宅新築工事を大手ハウスメーカーに紹介、工事費は2365万6500円だった。そこで宅建免許を持っていない田尻県議は、知人の宅建業者に「この書類に印鑑を押してくれればお金が振り込まれる」と話した。宅建業者は長年、会社を挙げて田尻県議を支援してきただけに、「私の会社のことを考えていてくれる」と好意で受けとめていた。同年11月30日付で、工事費の3%に当たる手数料70万9695円の請求書をハウスメーカーに送付、同額が振り込まれた。

 請求書の送付直後に田尻県議から宅建業者に「入金はありましたか」と何度も確認の電話があったという。入金が確認されると「お金がほしいねん」と、全額を要求。宅建業者が「会社の経理処理をどうするのか」と聞くと、田尻県議が宅建業者のところを訪れ、「奈良中央郵便局の市内特別配達6000通の代金30万円」「奈良西郵便局で同じく7000通の代金35万円」の計65万円分の領収書と、奈良市内のスナック代金10万9695円の領収書を持参し、「これで処理してくれないか」と示し、紹介手数料分の70万9695円の端数まで受け取った。

 宅建業者は「やりとりのなかで、どうしたものかと思ったが、要求通りに支払った」といい、「田尻県議が所得申告したかどうかは知らない」と話し…

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