2010年4月5日 奈良新聞
来春から使用する小学校の教科書検定結果によると、理科・算数を中心に主要教科のページ数が平均で約4割増えた。
例題を増やしたりして理解を深めるのに必要なページ数増とみたいが、一部には中身を教え切れるのかという心配も出てきている。
そんな折、県内の小、中、高校で長年、理科教育にまい進した竹中良行さん(74)が「奈良を理科する 奈良で理科する」を刊行した。理科の面白さ、楽しさを書きつづり、県内の科学スポットを紹介、そこにまつわる理科の話題を提供している。
その一つ、宮滝のおう穴(吉野町)では、水の流れの激しい力を紹介。さらには海水の浸食へとテーマを広げ、大自然のダイナミズムへと関心を広げる好著だ。
さて理科の教科書であるが、ページ数は6割超も増加した。もともと実験や観察といった授業体験が少ないという課題を抱えており、教科書の活用に一層工夫がいるようだ。
理科教育の原点は、実験・観察を通じ不思議さを思考することにある。竹中さんはいまも県内の小学校で“出前授業”を行い、現場の先生に指導の手ほどきを続けている。(水)
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