2010年4月4日 奈良新聞
学校、職場に新入生が目立つ季節。慣れない場所で不安と期待が入り混じった経験は誰にもあろう。親元を離れ集団生活になじむには時間がかかる。
昼食は1人で、「トイレで食事する」学生もいたと先ごろ話題になったが、全国大学生協連の調べでは「昼食を1人で食べることが多い」と答えた学生は3人に1人もいた。
集団になじめぬ子が増えているのは少子化の影響や親の過保護もあるのだろうが、「自分さえ良ければ」の風潮が友達づくりを敬遠させているのかもしれない。
大学も昔と違う。自由で活動的で、大勢の友がいて、バカ騒ぎに興じたのは過去の話。入った途端に就職活動に身をやつす時代だ。「語り尽くせぬ青春」など無用か。
今に職場でもそうなるのか心配だが、そんな現状に、大学生協では新学期に友達づくりを進める「新入生歓迎会」を開くという。奈良教育大ではお料理教室やハイキングを計画しているとか。
かつて学生生協といえば安い食堂や身近な物品の購買拠点だった。セクトが実権を握っていたこともあったが、今や心の救済まで請け負うとは頼もしい。(コ)
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