劣化招いた負の連鎖 - 体制の不備指摘【高松塚壁画】
2010年3月25日 奈良新聞
明日香村平田の高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の国宝壁画が劣化した問題で、文化庁の検討会(座長・永井順国政策研究大学院大客員教授)は24日、石室内の温度上昇や保存施設の欠陥、保存管理体制の不備による「負の連鎖」が原因とする最終報告書を玉井日出夫同庁長官に提出した。
玉井長官は「報告書は集大成で、重く受け止める。高松塚古墳は国民の関心が高く、文化庁の最重要課題として保存にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。
報告書によると、高松塚古墳では昭和55~59年ごろと平成13~17年ごろの2時期にカビ被害が急速に拡大。石室への人の出入りや修理に使った樹脂・薬剤の影響、防カビ処置をせずに石室入り口付近で行った工事など、さまざまな要因が複合的に作用し、劣化を招…
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