2010年3月25日 奈良新聞
介護の必要な高齢者の保養施設が地域に増えることは、本人にとっても家族にとっても朗報だ。もちろん、安定した経営基盤による良質のサービスが提供されるという前提がある。
福祉の“さきがけ”の壺阪寺がある高取町で、町が県に老人保健施設の整備に向けて県の計画の中に施設が盛り込まれるように推薦・申請していることが分かった。
これ自体は結構なことだが今回、町が「福祉ゾーン」として位置付け医療法人に売却しようとしていた土地とは全く別の場所なのだ。相も変わらず、植村家忠町長の説明はない。
町議会で議論をしてきた「福祉ゾーン」はどうなるのか。無理だから計画は白紙か。一切、説明がない。
先祖が城主の植村町長はまさか「知らしむべからず」と町民に言っているのだろうか。都合の悪い事は隠密に運ぶのが最近の常套(じょうとう)手段。気味が悪い。
老人保健施設の経営は難しい。特に介護従事者の労働が厳しい割に報酬が低く、求人をカバーするほど求職が増えない。当の医療法人も口をつぐむが、このような姿勢で施設経営がうまくいくのだろうか。(水)
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