注目記事奈良県内の自治体異動名簿掲載

国原譜

平城遷都1300年を契機に宿泊観光の推進には…

 平城遷都1300年を契機に宿泊観光の推進には欠かせないとして計画されたJR奈良駅前ホテル建設。計画の空中分解以後、疑惑は募るばかりだ。

 元ホテル用地から大量の石炭ガラ(産業廃棄物)が見つかり、その処理費は市側が出すべきなのかどうか。議会は先日、3度目の「ノー」を突きつけた。

 1億6500万円に上る処理費の積算根拠が現在に至るまで明確ではないというのが議会側の見方だ。中心となる企業にいくつかの企業がかかわっているようで、そこが分かりにくい。

 今回の石炭ガラ処理をめぐっては、まず処理費を誰が負担するのかをはっきりさせることだ。つまり、市の瑕疵(かし)担保責任は前提事項かどうかだ。

 そして次に金額の明細をはっきりさせることだ。丼勘定でないのかどうか、産廃処理費の積算に関する専門的な見方が提出されてしかるべきだ。資料は出せるはずである。

 かつての第2阪奈道路建設事業で、生駒市の住民らは「行政に科学を」と訴え、細かな数字にもこだわった。石炭ガラ処理問題も同様で、根拠の明確な数字と判断を求めたい。(北)

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