2010年3月20日 奈良新聞
阪神なんば線が開通、近鉄と結んで奈良と神戸が直接つながって1年。その経済効果は景気低迷にもかかわらず、予想以上に大きかったようだ。
住友信託銀行の調査によると同線開通に伴う消費支出増加が44億円、その波及効果による個人の消費・サービス需要増加も76億円に達したという。
観光客の増加数は、神戸から奈良が5万4000人、奈良から神戸が6万9000人と試算。乗り換えいらずの利便性が新たな人の流れを生み、スムーズなルートづくりが観光、経済を活性化させた。
同線が開通する以前も、奈良と神戸を行き来する手段はいくらでもあっただけに、直結することの大切さを、あらためて見せ付ける結果となった。
そう考えると、懸案となっている関西国際空港と奈良を結ぶ直通列車の運行、また自動車交通の話になるが京奈和自動車道の全線開通も、実現すれば大きな直結効果が期待できるに違いない。
と同時にアクセス改善が消費流入につながる仕掛けづくりも緊急の課題。人と物の流動性が高まる関西で、県も平城遷都1300年祭をてこに、積極的な施策が不可欠だ。(松)
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