2010年3月15日 奈良新聞
奈良公園の鹿に何者かが撃った洋弓銃の矢が刺さって瀕死の重傷だという。昨日の紙面に横たわる鹿の写真があったが、見るにしのびない姿だ。
ひどいことをする人間もいるもので、以前にも矢やヤスが刺さった事件があった。その時の犯人は捕まったのかどうか覚えていないが、まず早急に犯人を捕らえて糾明し厳罰に処すべきだろう。
一昨日は、春日大社で勅使を迎えて春日祭が行われており、鳩山由紀夫首相が初来県し、平城宮跡の大極殿を視察している。お水取りがあった東大寺二月堂にも多くの参拝者がいた。
観光奈良の主役である鹿が矢で射られるとは、じつにイメージが悪い。折から遷都1300年祭で全国、いや世界から人を迎え「奈良のおもてなし」が注目されている。
奈良公園に、ロビンフッド気取りの動物いじめのヤカラが出没しては来る人も来なくなろう。官民挙げて「鹿いじめ犯」を撃退すべく努力すべきだろう。
昔なら死罪だなどと時代錯誤の話をするつもりはないが、被害は人間でなくて良かったね程度の認識では甘い。事は奈良にとって死活問題なのである。(コ)
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