中西議員、反対へ - 産廃処理費の予算化【奈良市会】
2010年3月11日 奈良新聞
奈良市のJR奈良駅前ホテル建設失敗に伴う事業用地の産業廃棄物(石炭ガラ)処理費として1億6500万円の補正予算案が3月議会に上程されたことで、これまで問題視してきた公明党議員団(山中益敏幹事長、7人)や保守系会派の政和会(上原雋幹事長、7人)が軸足を賛成の方向を目指しているとされているが、政和会所属の中西吉日出議員は10日までに、奈良新聞の取材に対し「賛成する意思はない」との立場を明らかにした。このため同会派は意見が分かれることは確実になったほか、公明党を含めた各会派の動向をみると、15日に予定されている採決で、同案件は否決の方向で動いている。議案の差し替えなど、週末に向けてヤマ場を向かえ、どのように決着するか注目される。
この日は代表質問が行われ、各会派から仲川元庸市長の政治姿勢や新年度予算などについてただした。本会議の開会前や、休憩の時間を挟んで、各派の議員らが断続的に協議。この産廃処理費の扱いについて、慌しい動きをみせた。
こうした中で、賛成の方向を目指してきた政和会の上原幹事長は同日までに、奈良新聞の取材に対し「業者が遅延利息を含む支払い請求をしているので急がねばならない」とし、「予算措置を講じた上で、おかしい点は理事に説明を求めたい」と話し、「1日も早く1億6500万円を可決して業者と対応せねばならない」と賛成の立場を明確にした。
しかし会派内には異論もあり、「早くこの問題を決着したい」という姿勢に疑問を投げかけ、情報収集に駆け回っている議員もいる。
この中で中西議員が「問題の多い案件を、徹底した議論なしで即決で賛否を取ってよいのか。情報を集めているが、おかしなことだらけだ」と憤慨し、「私としては(この案件に)賛成する意思はない」と表明。会派離脱については言及を避けたが「取り下げや、提出のやり直しも選択肢だ」と話している。
15日の採決における賛否について、市民生活に直結する補正予算全体の取り扱いをどうするかで意見が分かれているが、奈良新聞社が各会派議員と無所属議員への取材で、流れは否決の方向に向かっていることが分かった。態度保留の議員も多いため、週末にかけて、動きはさらに活発化しそうだ。
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