2010年3月9日 奈良新聞
「趣味を持つということは人を元気にしてくれるのだ」と思いました―。1月4日付生活面、紙上手作り教室「私の部屋」の先生方8人による新春メッセージ特集で、編み物の森田英子先生はこう書いておられた。
毛糸のふんわり感を体現したような柔らかな物腰と細かな気配りの人が、4日急逝された。
昭和58(1983)年に執筆を始めた作品を集めた実践書「森田英子のフアミリーニット」は、教室開校30周年を記念して平成10(1998)年に発行された。そのお手伝いをさせて頂いた者として、突然の別れに心の整理がつかないでいる。
その本のあとがきには「編み物は古くからの伝統ある技法です。機械文明の中で、皆さまに手作りのぬくもりを伝えたいと考えております」とあった。
その精神を持って「正しい技法で、やさしく楽しみながらのおけいこ」を指導されていた。一昨年には教室開校40周年の式典やショーも開催された。
自分や家族のために時間をかけるという手作りならではの温かい心は、数多くの教え子さんらによって引き継がれていくことだろう。ご冥福を祈る。(恵)
記事の詳細は本紙をご覧下さい ⇒ 【 奈良新聞を購読する 】
















