履物脱ぎ速度上げ - 走り【お水取り】Tweet
2010年3月7日 奈良新聞
![]() 戸帳を巻き上げる堂童子。現れた内陣に練行衆の姿が流れる=6日、奈良市雑司町の東大寺二月堂 |
さまざまな行事が織り込まれた本行の中で、とりわけ厳しいのが「走り」の行だ。奈良時代に修二会を始めた実忠和尚が、天上界の行法を人間界用にアレンジしたという。 同じように勤めていてはとても天上界に追いつけず、「ならば」と速度を上げることになった。 日付が6日に変わって間もなく、内陣正面にかかる長さ12メートルの戸帳(とばり)を堂童子(どうどうじ)が見事な手さばきで巻き上げた。 灯明に明るく浮かんだ内陣は、練行衆だけに許された祈りの空間。「南無頂上」と唱えて行道(ぎょうどう)を続けた練行衆は、やがて履物を脱いで走り出した。 1人ずつ礼堂に走り出ては五体板にひざを打ちつける。足袋が床に触れる柔らかな音がいつまでも続いた。 |
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