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薬医門遺構を発見 - 木津川の鹿背山城跡

2010年2月25日 奈良新聞

軍事的ではない構造だと分かった虎口(右)と薬医門のものと見られる礎石=24日、京都府木津川市鹿背山の鹿背山城跡

 16世紀に大和国を治めた戦国武将の松永久秀が北部拠点とした京都府木津川市鹿背山の鹿背山(かせやま)城跡で、薬医門のものとみられる遺構が見つかり、24日、同市教育委員会が発表した。鹿背山城の変遷、畿内山城の多様性を知る資料として注目される。

 市教委が、城の主郭の出入り口にあたる虎口の構造を調査したところ、近世城郭で一般的な防御の役目を持った形式でないことが判明。さらに、西面向きの門のものとみられる礎石(長辺約50センチ、短辺約40センチ)1点と、2カ所の礎石据え付け痕跡を確認した。

 この門(柱間南北約2.1メートル、東西約1.5メートル)は、城の性格や据え付け痕跡、周辺土塁の位置関係から四脚門、唐門ではなく、寺門にも多い薬医門だと推定。虎口の構造や周囲の状況などから、松永が同城を軍事利用する以前に建てられ、改修せずに継承したとみられている。また、山城としては格式の高い薬医門の存在から、主郭には儀礼的な空間が存在した可能性が高いとしている。

 鹿背山城は「多聞院日記」などの文献で、興福寺の出城であったことも知られる。市教委社会教育課の中島正課長補佐は「今後の調査で城の構造の変遷、空間利用の全容を解明したい」と話した。

 現地説明会は27日午前10時30分と午後1時から。小雨決行。

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