2010年2月25日 奈良新聞
御所市の東川裕市長が退職金を100%カット、つまり返上して赤字財政に資するという。これを「パフォーマンス」と言うなかれ。
政治をカネもうけの手段としか考えていない連中が多い中で、身を切って市政に当たる姿勢は評価されてよい。古今東西、率先して自ら範を示すのは改革者の常である。
何せ約13億円の累積赤字を抱え込み、財政健全化団体となった同市であってみれば、自己犠牲的な決意が必要なのだろう。会社でいえば倒産寸前の自治体なのである。
東川さんの市財政再建に懸ける熱意を何度かうかがった。48歳の市長は「聖域」を設けず、従来のしがらみにこだわることなく早期健全化を目指すと静かに語っていた。
同じ財政健全化団体の大阪府泉佐野市は24日、19年間で総額536億円の収支改善を目指す健全化計画を可決した。職員4分の1削減、建設事業の先送りなどで歳出を削減するという。
夕張市のような財政破たん団体にならぬよう、次は御所市民が市長の覚悟をわがものとして、市政にどれだけ協力できるかだ。ゆめゆめ市長の足など引っ張らぬように。(コ)
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