2010年2月17日 奈良新聞
雪と氷の祭典・バンクーバー冬季五輪で、日本勢がやっとメダルを手にした。金は逃したものの銀、銅の二つで、何はともあれ拍手。
奈良からはちょっと縁遠い競技ばかりだが、国別対抗だから気持ちはぐっと盛り上がる。現時点でまだ注目種目がいくつもあり、楽しみにしている人は多いだろう。
ところで、競技には当たり前ながら勝ち負けがある。スピードスケート男子は日本がメダルを二つも取ったが、フィギュアスケート・ペアではロシアが13連覇を逃した。
ペアでロシアがメダルを取れなかったのは50年ぶりという。おまけにペアの1人はロシア国籍を得たばかりの日本人女性だ。つい「ロシアでいじめられなければいいが」と思ってしまった。
スポーツは国境を超える、つまらないことを考えるものではないと指摘されるとは分かっているつもりだ。だが「国家」「ナショナリズム」という意識の前でつまずいた。
政治に目を向けると、鳩山由紀夫首相が意欲を示している永住外国人への地方選挙権付与法案は難題だ。意識下でちらつくナショナリズムの処方が難しい。(北)
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