2010年2月16日 奈良新聞
県貨物運送事業協同組合の事務局長が、組合で立て替えた燃料費などの費用を未回収のまま帳簿を改ざんし隠ぺいする不正経理を行っていた(15日付本紙)。
未回収金はいずれも倒産した加盟4社の分。4700万円を超えるそうだ。発覚したのは組合幹部への匿名の投書の中に、事務局長と共謀した元社長の会社の請求明細のコピーがあり、積算すると組合理事会が承認した収支額より2000万円以上も少なかった。
4社の経理処理はすべて事務局長が行い、不正経理は5年も続いたという。組合は刑事告訴の方針のようだが、不可解なのは、先月末の臨時総会で理事長が辞任したこと。
はたして、事務局長独りで未回収金の隠ぺいを判断できたのだろうか。不正経理の実態や関係者の関与など、疑惑の解明が待たれる。
組合は、加盟社が使用した高速代金や燃料費を代行して支払うのが主な業務。不正が入り込む余地はどこにあったのか。
最近、外部監査が注目されている。組合も公的存在と自覚するのなら、会計監査を強化せねばなるまい。けっして1組合の課題ではないと思うのだが…。(水)
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