2010年2月15日 奈良新聞
「ごみ焼却場など、家の近くに建設することは、市民の理解と協力なくしてできない」と、しみじみ語った故・前川具治生駒市長の言葉を思い出す。
首長にとって、市民生活になくてはならない施設の建設は、まさに最重要課題だ。ごみ焼却場とともに、し尿処理場、そして公営の火葬場だ。
老朽化で現在地に改築する場合でも、地元住民は移転を求める。最新の設備によって、悪臭なども今よりも改善されることを説明しても、なかなか理解してもらえない。
だから「何年もかかってしまう」といい、任期中の最大の仕事ともなる。それほど、こうした施設の改築には時間がかかるし、ましてや移転となると、移転先の理解を求めねばならない。
先日、奈良市白毫寺町の市営火葬場の移転問題で、地元自治会のメンバーらとの会合に、仲川元庸市長が出席した。市に貸している土地の賃借契約の更新を、地元が拒否した。
そのなかで、仲川市長が候補地が他にもあるとの趣旨の発言をしたことが、問題になっている。どうやら簡単に考えているようだが、認識が甘くはないか。(治)
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