2010年2月7日 奈良新聞
県文化会館で開かれている日本の書展(本社主催)もきょう7日が最終日。新春を飾る催しだが、今年は会場の都合で2月にずれた。
書壇を代表する大家や巨匠の作品はもちろん、見知った人の力作に「うまいもんだ」とうなってしまう。努力の成果に違いないが、日ごろ悪筆の身にはうらやましい限り。
4日のオープニングでは、芸術院会員で文化勲章受章者の杉岡華邨さんが「書とは無心で書き進めていくと、やがて、ぱっと開いてくるもの」と話したそうだ。
来月6日で97歳の誕生日を迎える斯界の第1人者なればこその境地だろうか。「ぱっと開く」までの道のりはそうたやすくはないにしても、大いに励みになる言葉だ。
商売柄、書くことに縁があるものの、実際はこの駄文も含めパソコンのお世話になっている。ペンで原稿用紙のマス目を埋めていたのは二昔も前の話。それだけに書く機会を大事にしたい。
「書道は歌舞伎や文楽とは違う。日本刀で切るような真剣勝負」と語った人もいた。先日、奈良市美術館で見た「月山一門展」を思い出した。「えいっ」と気合で書こうか。(コ)
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