早く出世させて~ - 出土桧扇に“ぼやき”Tweet
2009年12月5日 奈良新聞
![]() 「早令官得」の文字(右端)が読める桧扇=奈良文化財研究所提供 |
奈良市佐紀町の平城宮跡東方官衙(かんが=役所)で出土した8世紀後半の桧扇に、「早く出世させて」と下級官人の“ぼやき”が書かれていたことが、奈良文化財研究所の調査で分かった。 桧扇は長さ20センチ余りで、ごみ捨て穴から12個分出土。このうち一点に「早令官得(早く官を得さしめよ)」と書かれていた。衛府に務める下級官人が、廃棄された桧扇に“ぼやき“をつづったらしい。 裏には空を飛ぶ雁(かり)を詠んだ漢詩も書かれていた。 一緒に見つかった木簡から、内裏を警備する「衛府」があったとみられている。貴族が使う桧扇を進上するのは衛府の仕事だった。 同研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「桧扇を使うのは貴族で、下級役人のつぶやきが聞こえる資料」と話している。 |
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