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よみがえる当時の姿 - 纒向遺跡 巨大建物跡

2009年11月14日 奈良新聞

鳥取環境大学浅川研究室が制作した纒向遺跡の大型建造物復元CG

 桜井市辻の纒向遺跡で見つかった3世紀前半の巨大な掘っ立て柱建物跡をめぐり、鳥取市の青谷上寺地遺跡で弥生時代の建築部材を研究している浅川滋男・鳥取環境大学教授(東洋建築史)が、推定復元イラストをコンピューター・グラフィックス(CG)で描き、インターネット上で発表した。

 検出した柱穴の並びから、高床建物で平面の大きさは東西12.4メートル、南北19.2メートルと推定した。屋根は入母屋造り。家形埴輪(はにわ)を参考に、中央は茅ぶきで、板ぶきの4面ひさしを巡らせた。北面中央の縦長の柱穴は、ひさしを貫く棟持柱と設定した。棟高約12メートル。正面が柱5本の偶数間という特徴から、平安宮の紫宸殿(ししんでん)と同じように建物四隅に階段を設けた。

 内部は、壁で囲まれた生活空間を中央に作り、周囲は開放的な儀式空間に。魏志倭人伝の卑弥呼の宮殿に関する記述「宮室」を意識したという。

 現存する弥生時代の建築部材データを基に考えた推定復元で、当時の部材と技術で建築できることを実証。浅川教授は「纒向なら部材の調達に問題はなかっただろう。弥生時代から古墳時代への端境期で、切妻屋根から入母屋に移行していくプロセスがよく分かる」と話している。

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