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県内最古級の水田遺構 - 無数の足跡くっきり

2009年10月2日 奈良新聞

無数の足跡(白線で囲んだ足形)が残された弥生時代の水田跡(御所市教育委員会提供)

 御所市玉手の京奈和自動車道建設用地で、無数の足跡を残した弥生時代の水田跡などが見つかり、同市教育委員会が1日、発表した。弥生前期(約2500年前ごろ)の水田遺構は県内最古級。

 道路建設に伴う事前調査で約6800平方メートルを発掘し、縄文時代から古墳時代まで計7層の遺構を検出した。このうち水田は弥生前期が2層、同中・後期が1層ずつ現れた。

 最古の層は一辺が1.5~6メートルしかない小区画水田。等高線に合わせて造られ、水稲耕作の初期段階に平坦地の造成に苦労したことがわかる。その後、引水の利便性が良い多角形になり、さらに1枚ずつが大きく整った区画へと変遷する様子が確認できた。

 各層間に5~30センチの洪水砂を挟んでいた。田の凹凸に洪水砂が溜まり、農作業をした弥生人の足跡が鮮明に現れた。また、用水路、木製の護岸くいや堰(せき)もあった。

 同市内では弥生時代の集落や墓が出土しているが、水田は初めて。市教委は「生活の基盤となる生産遺跡が見つかり大きな成果」としている。県内では昨年、橿原市川西町の萩之本遺跡で約2300年前の水田跡が見つかった。このほか縄文時代晩期(約2800年前)の土器棺墓1基や、古墳時代の掘っ立て柱建物2棟、祭祀用土器などが出土。複合遺跡としてさらに縄文時代の調査を進める予定。

 現地説明会は4日午前10時から午後2時まで。見学者用駐車場はない。現場は玉手駅のすぐ北。

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