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創建時の基壇出土 - 興福寺南大門

2009年9月26日 奈良新聞

出土した南大門の基壇。手前の石敷きが金剛力士像の基礎=25日、奈良市登大路町の興福寺

江戸時代の境内絵図に描かれた南大門(興福寺提供)

 奈良市登大路町の興福寺で、創建時の遺構とみられる南大門の基壇が見つかり、奈良文化財研究所と同寺が25日、発表した。金剛力士像を支えた基礎石も出土。平城宮の朱雀門に匹敵し、藤原不比等の造営にふさわしい威容が明らかになった。

 基壇は土を層状にたたき締める版築(はんちく)で、両端に金剛力士像を乗せる板状の基礎石が敷かれていた。砕かれた礎石や抜き取り穴から、南大門は東西23.4メートル、南北9メートル。高さは約20メートルと推定できる。

 基壇裾を巻くように化粧する地覆石(じふくいし)は平安時代と室町時代に大規模な改修を受け、境内が荒廃した明治時代には基壇の約5分の1が削られるなど、改変を繰り返したことも明らかになった。

 南大門は平城京遷都から間もない710年代の創建と考えられており、兵火などで7回焼失。最後の火災は享保2(1717)年で、その後は再建されなかった。

 復元できる当初の基壇規模は東西約31メートル、南北約16.7メートル。南側が北側より50センチほど高く、三条通からの景観を意識したとみられている。

 金剛力士像の基礎石は一辺約2.8メートルの穴を掘って敷かれており、炭が混じることから、創建時にさかのぼる可能性は低いという。

 南大門は三条通に面した興福寺の正面玄関で、春日社寺曼荼羅(室町時代)や江戸時代の境内絵図には、金剛力士像を安置した南大門が描かれている。いずれも今回確認された構造と一致した。

 現地見学会は27日午前10時半から午後3時。午前11時、午後1時、同2時から発掘担当者の説明がある。

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