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外濠発見、周囲に堤? - 盛り土跡を初確認【箸墓古墳】

2009年9月16日 奈良新聞

調査溝の中の手前が外濠の外縁の盛り土。奥は墳丘=今年5月、桜井市箸中(桜井市教委提供)

 卑弥呼の墓との説もある桜井市の大型前方後円墳、箸墓古墳(3世紀半ば~後半)で、新たな外濠の遺構が前方部南側で見つかったと15日、桜井市教育委員会が発表した。同古墳は墳丘の外側に内濠―内堤―外濠があったと想定されていたが、今回は外堀の外側に人工的に土を盛った跡(盛り土)が初めて見つかり、外堤があった可能性も出てきた。

 同市教委の発表によると、調査は運動場造成に伴い、今年4~5月、前方部南側の約300平方メートルで行った。

 墳丘側(北側)は7世紀ごろの洪水で土がえぐられていたが、墳丘端から幅10メートルほどの内濠があったと推測。残存していた幅6メートルの内堤は、削り残した地山の上に盛り土を施していた。

 内堤は外側(南側)に大きく落ち込み、幅50メートル以上の外濠が確認された。深さは1.2~1.6メートル。南端は高さ1メートルまで盛り土でせり上がり、調査範囲の外まで広がっていた。外濠の外側の盛り土は初めて確認された。

 内堤から外濠への落ち込みが確認されたのは4カ所目で、前方部南側で外濠の両端まで確認したのは初めて。外濠が古墳全体を囲んでいた可能性がさらに高まった。

 調査を担当した同市教委の福辻淳主任は「盛り土を施したことから、外濠が古墳の一部として整備されたと考えられる。盛り土が外堤かどうかは現状では分からない」としている。現場はすでに埋め戻されている。

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