大西、田野瀬が拮抗 - 09衆院選 終盤の情勢【4区】
2009年8月28日 奈良新聞
4区は、現状批判を味方につけて抜け出る可能性のある民主党新人の大西孝典(53)と、組織戦で意地をみせる自民党前職の田野瀬良太郎(65)の力が拮抗(きっこう)。両陣営とも一歩も引かない緊迫感を保ったまま最終盤戦に突入した。諸派新人の赤松明宏(52)は支持を広げられていない。
大西陣営は、前田武志参院議員や民主系市町村議の支持者、連合票などを基礎票とする草の根選挙を展開。中盤戦、高取町や吉野町の個人演説会で盛り上がり、勢いに乗った。
吉野郡の一部では、選挙後の民主党に足がかりをつけようと、首長がスポット演説に顔を出すなど、保守構造の切り崩しにも成功した。現実味を帯びてきた政権交代をちらつかせ、「保守地盤の古い構造を残したままでいいのか」と、一層の切り込みを図る。
こうした勢いに危機感を強める田野瀬陣営は、各市町村の首長や県議らをトップに置くピラミッド型組織を引き締めて盛り返してきた。推薦企業・団体にも再度の声掛けをして固めている。
個人演説会は、吉野郡の一部を除くほぼすべての市町村で開催。宇陀市や五條市で合併前の町村単位、橿原市や桜井市では1000人規模を2回ずつ行うなど後援会がいよいよフル稼働。公明党関係者が弁士になるスタイルも定着した。
公示前から民主優勢が予想される大票田・橿原市で、大西がどれだけリードを広げるかが最終盤戦最大の注目点。その背後で、民主への流れができつつある周辺部で、田野瀬が持ちこたえられるかどうかが勝敗の鍵を握る。
赤松は市域で街宣車を走らせるなど、地道な訴えを続けている。
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