民主優勢 - 3選挙区で優位【本社世論調査】
2009年8月26日 奈良新聞
第45回衆院総選挙の投票を30日に控え、奈良新聞社は選挙戦も終盤に近い22~24日の3日間にわたり、県内有権者を対象とする世論調査を実施。調査結果に本社取材網による分析を加えて情勢を探った。「政権選択」を最大の争点とする選挙として注目される「どの政党に投票するか」という設問については、県内政党支持率は民主党36.3%、自民党19.7%で、総選挙では初めて民主が自民を上回り、県内の状況からも「政権選択」が現実味を帯びてきたといえそうだ。「民主優勢」は小選挙区での情勢にも表れているが、4区は巻き返しを図る自民と民主との競り合いが続く。一方、まだ有権者の3割が意中の政党、候補者を決めておらず、情勢はなお流動的だ。
調査は、人口比を基に県内全域から有権者を無作為に抽出し、22~24日に電話による調査を行った。有効回答は408人で、男女比は男性46%、女性54%。
投票に行くかどうかを尋ねた設問には、「必ず行く」が83.6%。「多分行く」と合わせると95.6%に上り、今回の選挙への関心の高さをうかがわせる。既に「期日前投票を済ませた」と回答した人も2.5%いた。
小選挙区で意中の候補者を決めるとき、何を最も重視するかについては、「政策・政見」が最も多く44.3%。次いで「政党・与野党の別」と答えた人が29.0%、「人物・人柄」は23.4%で、与野党がそろってマニフェスト(政権公約)を提示、政策の中味を競う今選挙の様相が色濃く反映された結果となった。「その他」として、「年金制度」「知人に頼まれたから」などの回答もあった。
選挙区情勢では、県内4選挙区とも7割程度が「どの候補に投票するか決めた」。うち11.3%が「言いたくない」と態度を保留しているが、この情勢を加味したとしても特に1区は民主前職候補の支持が厚く、他陣営の追随を許さない。
2、3区も同党の前職、新人候補が自民の前職を相手に優位な戦いを展開している。
一方、4区は自民の前職が地元五條市を中心に組織戦の強みを発揮、対する民主新人は大票田橿原市で支持を伸ばし、予断を許さない情勢。同区での候補者擁立を見送った共産党陣営の票の流れが注目される。
ただ「まだ決めていない」と答えた3割の有権者の中には「自民か民主。まだ迷っている」と答えた人も多く見受けられ、全国的な優勢が伝えられる民主陣営には、「空中戦をせず、確実な票固めが必要」と、上滑りを警戒する声が出ている。
「どの政党に投票するか」をずばり聞いた設問には、比例代表への投票行動については、民主党が36.3%と最も高く、2位の自民党の19.7%を引き離した。次いで公明党7.2%▽共産党3.7%▽社民党1.5%▽みんなの党0.7%▽新党日本0.2%―などの順。「言いたくない」と答えた人も2.5%いた。「民主支持」を表明した人の中には、「これまではずっと自民党だったが…」と意見を述べる人もおり、自民支持層がはがれ落ち、民主に流れている状況がうかがえる。さらに「まだ決めていない」と答えた人も28.2%おり、「政権選択」をにらむ有権者の迷いは終盤まで続きそうだ。
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