2009年2月13日 奈良新聞
緻密(ちみつ)なことでは定評のある藤原昭奈良市長の“暴走”ぶりが気になる。
来年の平城遷都1300年祭は国家的事業であり、国内だけでなく、海外からも多くの人に奈良へ来ていただく。事業の成功は県民の願いでもある。
その受け入れ施設として、奈良市に国際級のホテルを建設したいというのは当然のことだ。そこまではいい。遷都祭は来年元日から1年間だ。ならば今年中に完成させるのが本来だ。
それを来年9月開業「予定」で間に合わせるつもりだ。昨年、5月にホテル誘致事業契約先の「ゼファー」が破たんした時点で、本当なら撤退すべきだった。なのに11月に、あわてて作った新会社に事業を継承したと発表した。
これほど大きな事業なのに、新会社の代表者の手腕や実績はあいまいなままでの記者発表だ。懸念した通り、スケジュールは守られず、資金調達の見通しもないまま。
ここで断念すべきなのに、新たな合意書を交わした。いくつもの「なぜ」と、疑問符がついているのに、「なぜ」藤原市長はこだわるのか。「こだわり」の中身が知りたい。(治)
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